お餅の話。

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お餅が食べらません。

 厳密には、頑張れば食べられるけどね。大人だし。

 

そもそもの始まりは、僕が保育園に通ってる頃。

保育園では15時きっかりにオヤツの時間がありました。

 

その日、僕は無邪気に遊び、いつもの"その時"をココロオドル気持ちで待っていました。

 

誰かが言いました。

 

"今日はみたらし団子らしいぜ"

 

 初めて聞いたワードにわくわくしたのを今でも昨日の事のように覚えています。

 

手短に手洗いうがいを済ませ、足早に自分の席に着く。

先生の号令に続き、児童たちの「いただきます」の声が園内に響き渡る。

 

自分のテーブルの前に噂のみたらし団子とやらが置かれる。

串に刺さった団子に何やらトロッとした香り高いタレが掛けられている。

 

"水面に映る月明かりの様で美しい見た目だ"

 

独り言のように呟き、今度は香りを試す。

 

"焦がし醤油ベースにしているのか。食欲をそそる良い香りだ"

 

食とは三つの感覚で楽しむもの。

視覚嗅覚、そして味覚である。

 

 タレを団子にたっぷり付け口へ運ぶ。

香ばしい焦がし醤油と後から来る程良い甘さが口いっぱいに広がる。

 

"強めのしっかりした味わいだが、決して下品ではなく、醤油と砂糖のバランスが絶妙だ"

 

叫びに似た歓喜の声を上げ、飲み込むのを忘れ噛み続ける。

 

ふと気がつけばゆうに5分ほど噛み続けている。

 当然、味は消失。口に残るのは味の無いネチャネチャした物体。

 

あの時、嫌な予感はあったんです。

 

笑顔だった私は無表情となり、周囲もそんな私の変化に気付き始めました。

 

ざわつき始める周囲。

 

瞳を閉じてその時に備える私。

 

 

 

そして、、、

 

 

 

 

長くなってしまったので今日はここまでにします。

 

 

では!