ボルダリングによる肘の内側の痛みの話。

仕事柄、クライミングジムの方々から怪我についての様々な相談を受けます。

その中でも一番多いのが肘の内側の痛み。内側上顆炎です。

 

 

内側上顆炎とは?

内側上顆炎は別名ゴルフ肘と呼ばれています。

症状は?

  • 手首を曲げる、他動的に手首を伸ばす時に肘の内側部分に痛みが出る。
  • 肘の内側に腫れ、赤み、熱感が生じる場合もある。

内側上顆とは?

そもそも内側上顆とは、肘の内側の骨の出っ張りを指します。

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この部分。

 

そこには、手首を内側に捻る筋肉・曲げる筋肉・指を曲げる筋肉が付着しています。 

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この動作を行う筋肉達が付着。

 つまり、クライミングには無くてはならない筋肉達がくっついてるわけです。

原因は?

物を掴む、手首を固定する筋肉を使い過ぎる事により、筋肉の付着部がわずかに損傷し、その損傷が治らないうち、さらに使い続けてしまう事により発生します。

 実際ジムで痛みが出現した方の前腕を触ると筋肉が異常に緊張しているケースが多いです。

 

内側上顆炎の治療法

アイシングをする

患部に炎症症状(腫れ、赤み、熱感、安静時の痛み)がある時、クライミング終了時はアイシングをするようにしましょう。

ストレッチをする

炎症症状が消失してからは、筋肉の張りに対しストレッチをしましょう。

テーピングをする

登る頻度を少なくするのですが、それでも登りたいのがクライマーさんです。

そんな時はテーピングをしましょう。

伸縮性のテーピングを引っ張らないように、肘の内側から、手首まで貼ります。

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内側上顆炎にならないための予防として

運動時や日常生活で、手首を頻繁に使う場合はテーピングをする。

関節を固定させることにより、可動域を制限させ、患部への負担を軽減させましょう。

テーピングには様々な種類がありますが、私がしているのは手首を一周させるシンプルなものです。

この方法は手関節を固定させ屈筋群への負荷を軽減させたり、把持力を上げる狙いがあります。

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拮抗筋(手首指を伸ばす筋肉)の筋力強化。

筋肉の長さは元々決まっており、拮抗筋(痛みの原因の筋肉とは逆の筋肉)を強化する事により、適切なパフォーマンスが可能となります。

また、身体の反射反応として拮抗筋を使用すると反対側の筋肉は弛緩するという特性があり、痛めた筋肉のレストになります。

 

まとめ

基本的に使い過ぎが原因による怪我の場合、治癒にも時間がかかります

思い切ってレストする事、普段からのアフターケアが何より重要となります。

 

ケガなく楽しいボルダリングを目指しましょう。

 

では。

 

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